(2013-04-17) 中村.更新.
(2016-04-15) 森下.更新.

ログインについて

計算科学演習では,演習室端末(Windows)を利用して,遠隔のπコンピュータ(Linux)にログインし, 演習を行います.

  • 各自のアカウント名は以下の通りです.
    • 修士学生:m999x999 (m, xは小文字.999 999は学籍番号に読み替え).
    • 学部学生:t9999999 (tは小文字.9999999は学籍番号に読み替え).

演習室端末のログイン

演習初日に初期パスワードを通知します.
ログインが完了したら,パスワードを自分の覚えやすいものに変更してください.

演習室端末(Windows7)のパスワード変更

  1. ctrl-alt-delete を押し,「パスワードの変更」を押す.
  2. 古いパスワードと新しいパスワード(x2)を入力する.
    • 注意:パスワードを忘れるとログインできなくなります.手帳にメモを取るなど細心の注意を払うこと!

MobaXtermアプリケーションの設定

  • Windows Start ⇒ Computer ⇒ ローカルディスク(C)⇒ Program Files ⇒ MobaXterm ⇒ exeファイルを右クリックでデスクトップにドラッグ ⇒ 右ボタンを離す ⇒ メニューから「ショートカットをここに作成」を選択

πコンピュータへのログインについて

プログラムをπコンピュータ上で実行するには,πコンピュータのフロントエンドであるログインサーバ
(pi.ircpi.kobe-u.ac.jp) にログインする必要があります.

ログインにはsshを使いますが,公開鍵認証が必要です.本ページを参考にして準備しておきましょう.

login.png

公開鍵認証を行うには,2種類の鍵(ファイル)が必要です.これらは各ユーザがペアで作成します.

  • 秘密鍵:端末側に置かれる.sshログイン時に指定する.自分だけが持っている鍵.
  • 公開鍵:サーバ側に置かれる.指定されたファイル(~/.ssh/authorized_keys)に1行ずつ記述される.

どちらかを紛失すると認証できなくなりますので,各自管理には注意してください.

演習室での鍵の作成方法

演習室の端末にインストールされているMobaXtermで生成します.

  1. デスクトップからMobaXtermを開きます.
  2. Session → Shell → OK
  3. 以下のコマンドを入力していく
  4. ssh-keygen -t rsa -f ~/.ssh/id_rsa_pi
    • これで秘密鍵と公開鍵が作成される
    • パスフレーズを聞かれるので安全な(短すぎるとエラーが出る)ものを自分で考えて入力する
    • pi-computerのログイン時に聞かれるので覚えておく
  5. open ~/.ssh
  6. id_rsa_piとid_rsa_pi.pubをデスクトップに移す
    • id_rsa_pi:秘密鍵、id_rsa_pi.pub:公開鍵

公開鍵の登録

公開鍵認証を行うためには,生成した公開鍵をログインサーバの~/.ssh/authorized_keysに登録する必要があります.
通常は管理者に依頼して公開鍵を登録・設置してもらうのですが,すぐには対応できません.

計算科学演習Iでは,下記の方法で公開鍵をアップロードします.

  • これは最初の1回だけでOKです.

Step 1: 仮の鍵でログインする

ログインサーバの各ユーザのアカウントには,計算科学演習I用に仮の公開鍵が登録されています. MobaXtermを使ってログインします.

  1. デスクトップからMobaXtermを起動します.
  2. 左上のsessionをクリックし,出てきた画面でSSHをクリックします.
  3. SSH認証をします.
    • Remote host: pi.ircpi.kobe-u.ac.jp
    • Specify username: 自分のアカウント名 (m999x999, t999999)
    • Advanced SSH Settings をチェック
    • Use private keyをチェックし,仮秘密鍵(授業で告知します.)を選択します.
      • ※ファイルオープンのダイアログで鍵が見えない場合は、右下の「秘密鍵ファイル」を「すべてのファイル」に変更
  4. OKボタンを押します.
  5. パスワード要求されるので,仮パスワード(授業で告知します.)を入力します.
  6. ログインできたことを確認します.(※失敗した場合は、キャンセルして1.からやり直す)
    teraterm.png

Step 2: 公開鍵ファイルを編集する

公開鍵のファイル(~/.ssh/authorized_keys)をエディタで編集します.

  1. πコンピュータのshellで,Emacsエディタを立ち上げ,ターミナルからemacsを立ち上げます.
    $ emacs -nw ~/.ssh/authorized_keys
  2. 1行目に仮登録された公開鍵の内容が見えるのを確認します.
    emacs.png
  3. MobaXtermの左側にあるToolsをクリックし,MobaTextEditor?を開きます.
  4. MobaTextEditor?で先ほど作成した公開鍵ファイル id_rsa_pi.pub を開きます.
  5. 開いた内容(自分の公開鍵)をコピーします.
    • Ctrl-a, Ctrl-c
      sakura.png
  6. コピーした内容をEmacsの末尾に貼り付けます.(マウス右クリック → Paste)
  7. authorized_keysが2行になったことを確認します.
  8. Emacsのデータを保存します.
    • Ctrl-x, Ctrl-s で保存.
  9. ここではEmacsをまだ終了しないで下さい.

Step 3: ログインを確認する

自分で作成した秘密鍵でログインできるか確かめます.

  1. MobaXtermの新しいタブを開きます.
  2. 左上のsessionをクリックし,出てきた画面でSSHをクリックします.
  3. SSH認証をします.
    • Remote host: pi.ircpi.kobe-u.ac.jp
    • Specify username: 自分のアカウント名 (m999x999, t999999)
    • Advanced SSH Settings をチェック
    • Use private keyをチェックし,自分で作った秘密鍵を選択します.
  4. パスワード要求されるので,自分で鍵を作った時に登録したパスワードを入力します.
  5. ログインできたことを確認します.
    • もしログインできない場合には,はじめからやり直し.
  6. ログインが成功したら,Step 2で開いているEmacsに移動します.
  7. 1行目に仮登録されている公開鍵を消します.
    • 1行目にカーソルを合わせて,Ctrl-kを2回(慎重に!!失敗したら,Ctrl-x u でやりなおし).
  8. 保存します.
    • Ctrl-x, Ctrl-s
  9. Emacsを終了します.
    • Ctrl-x, Ctrl-c

Step 4: 秘密鍵をUSBメモリなどにコピーする

自宅や研究室で課題を行えるように,USBメモリに鍵をコピーします.

  1. USBメモリは筐体背後のカバー内にあります.必要なら,カバーを取りはずします.
  2. USBメモリを差して,id_rsa_pi をコピーします.

MobaXterm以外でログインする

ssh (OpenSSH)

LinuxやMacのターミナル,Cygwin等のコマンドラインのsshでログインするには次のようにします.

  1. USBメモリにコピーした秘密鍵を適当なディレクトリに置きます.
  2. 秘密鍵のパーミッションを変更します.
    $ chmod 600 /適当なパス名/id_rsa_pi
  3. ターミナルを開いて,次のように入力します.
    $ ssh -i /適当なパス名/id_rsa_pi ユーザ名@pi.ircpi.kobe-u.ac.jp

PuTTY

PuTTYはTera Termと同様,ssh機能を持ったターミナルソフトですが,秘密鍵の型式が異なるため
上で作成した秘密鍵を直接使えません.putty形式の鍵に変換する必要があります.

Putty用秘密鍵のフォーマット変換方法

  1. PuTTYgenを起動します.
    • インストールされていなければ,このリンクから「puttygen.exe」をダウンロードし,実行する.
  2. Putty Key Generation のウィンドウが開くので,メニューの「Conversions」->「Import key」を選ぶ.
  3. ファイル選択のダイアログが開くので,上で作った秘密鍵id_rsa_piを選ぶ.
  4. 秘密鍵を読み込んだら,フォーマットを変換して保存するために「Save private key」というボタンをクリックする.
  5. 保存先,ファイル名を適当に指定し,保存する.ファイル名には「.ppk」という拡張子を付ける.puttygenはこれで終了して良い.

この結果出来上がった「○○○.ppk」という秘密鍵を,上記のPuTTYの秘密鍵ファイルとして指定する.

ファイルのコピー

手元のファイルをπコンピュータにコピーするには,WinSCPを使うか,コマンドラインでscpを使う.

WinSCPによるファイルコピー

ファイルのコピーには,WinSCPが便利(WinSCPのダウンロード).WinSCPをインストールし,新しいセッション(new session)として,下記の情報を指定する.

  • ホスト名: pi.ircpi.kobe-u.ac.jp
  • ユーザ名: 自分のユーザID
  • プライベートキーファイル: PuTTY型式(ppk)の秘密鍵 (上記を参考に作成しておく)
  • プロトコル: SCPを選ぶ.

これでセッション情報を保存しておけば,次回からはワンクリックでWindowsエクスプローラーのような画面が開き,ファイルのコピーをGUIで行える.

scp (OpenSSH)

ターミナルからscpが使える場合には,次のようにする.

$ scp -i /適当なパス名/id_rsa_pi コピーしたいファイル ユーザ名@pi.ircpi.kobe-u.ac.jp:適当なパス名