(2013-04-17) 中村.作成中.

#contents

* ログインについて [#bd870fce]

プログラムをπコンピュータ上で実行するには,πコンピュータのフロントエンドである~
ログインサーバ (''pi.ircpi.kobe-u.ac.jp'') にログインする必要があります.

ログインにはsshを使いますが,''公開鍵認証''が必要です.準備しておきましょう.

&attachref(login.png);

公開鍵認証を行うには,2種類の鍵(ファイル)が必要です.これらは各ユーザがペアで作成します.
- 秘密鍵:端末側に置かれる.sshログイン時に指定する.自分だけが持っている鍵.
- 公開鍵:ログインサーバに置かれる.秘密鍵で暗号化した情報を復号する.

どちらかを紛失すると認証できなくなりますので,管理には注意してください.

* 演習室での鍵の作成方法 [#j7946f43]
演習室の端末にインストールされているPuTTYの鍵生成ツール(PuTTYgen)を使います.
+ スタートメニュ → すべてのプログラム → Putty → PuTTYgen
+ 「鍵の生成」をクリックし,パネル上でマウスを動かす.


* 演習室端末からログインサーバへのログイン [#kf560416]
** TeraTermを使う [#wf9be757]


** Puttyを使う. [#y1d6ee56]


演習室の端末からscalar(スカラー型計算機のフロントエンド)にログインするには,sshまたはslogin
コマンドを使用する.パスワードは必要ない.

 $ ssh scalar

または

 $ slogin scalar

でログインできる.

* 演習室外からscalarへのログイン [#ja5dd931]

研究室や自宅からscalarにログインするには,RSA公開鍵認証
が必要となる.

ここでは,演習室端末にて暗号鍵(公開鍵と秘密鍵のペア)を作り,公開鍵をホームディレクトリに,秘密鍵をUSBメモリなどで演習室外で使用するマシンへコピーする方法を説明する.

** I. 公開鍵の作成手順 [#nfeac92f]
+演習室端末にログインし,次のコマンドを入力する.
 $ ssh-keygen -t rsa
+次のメッセージが出たら,そのままEnterを押す.
 Generating public/private rsa key pair.
 Enter file in which to save the key (/home/users/ユーザ名/.ssh/id_rsa):
+パスフレーズを2回きかれるので,同一のものを入力する.
 Enter passphrase (empty for no passphrase): (入力)
 Enter same passphrase again: (入力)
 Your identification has been saved in /home/users/ユーザ名/.ssh/id_rsa.
 Your public key has been saved in /home/users/ユーザ名/.ssh/id_rsa.pub.
 The key fingerprint is:
 ab:fa:de:32:48:.......   ユーザ名@xxx
+公開鍵と秘密鍵が次のディレクトリに出来る.
 秘密鍵: $HOME/.ssh/id_rsa
 公開鍵: $HOME/.ssh/id_rsa.pub
+次のコマンドで,公開鍵を認証済みの鍵(authorized_keys)にリネームし,パーミッションを600(自分のみ読み書き可能)にする.
 $ cd ~/.ssh
 $ mv id_rsa.pub authorized_keys
 $ chmod 600 authorized_keys
+秘密鍵(~/.ssh/id_rsa)をUSBメモリ等にコピーして持って帰る.セキュリティ上,元の場所には残さないこと(~/.ssh/id_rsaは消すこと).

** II. 外部からのログイン [#xa6ef21d]

自宅等の演習室外部で作業するためには,scalarへのリモートログインが必要になる.また,自宅等でプログラムを作成し,それをscalarでコンパイル,実行するためには,ファイルをscalarにコピーする必要がある.UNIX系とWindowsでこれらを行う方法をまとめる.

*** UNIX系 [#c8ca04ea]

ターミナルを開き,持って帰った秘密鍵(id_rsa)を用いてscalar.scitec.kobe-u.ac.jpにsshログインする.
 $ ssh -i /適当なパス名/id_rsa ユーザ名@scalar.scitec.kobe-u.ac.jp  
 パスフレーズ入力...

ファイルのコピーには,scp を使う.
 $ scp -i /適当なパス名/id_rsa コピーしたいファイル ユーザ名@scalar.scitec.kobe-u.ac.jp:適当なパス名

*** Windows [#c71abf2b]

ウィンドウズの場合には,Tera Termを使ってログインするのが便利[[(Tera Termのダウンロード):http://sourceforge.jp/projects/ttssh2/]].

Tera Termをインストールし,新しい接続(new connection)として,下記の情報を指定する.
- ホスト名: scalar.scitec.kobe-u.ac.jp
- Use RSA/DSA Key to login: 持って帰った秘密鍵(id_rsa)

*** WinSCPによるファイルコピー [#ie1df27c]
ファイルのコピーには,WinSCPが便利[[(WinSCPのダウンロード):http://sourceforge.jp/projects/winscp/wiki/FrontPage]].WinSCPをインストールし,新しいセッション(new session)として,下記の情報を指定する.
- ホスト名: scalar.scitec.kobe-u.ac.jp
- ユーザ名: scalar上の自分のユーザ名
- プライベートキーファイル: 上で作った秘密鍵を指定したいところだが,そのままではフォーマットが異なるため使えない.フォーマットを変換する方法は下記.
- プロトコル: SCPを選ぶ.

これでセッション情報を保存しておけば,次回からはワンクリックでWindowsエクスプローラーのような画面が開き,ファイルのコピーをGUIで行える.

*** WinSCPを使うための秘密鍵のフォーマット変換方法 [#t829c8e6]

次の手順で行う.
+ この[[リンク:http://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty/download.html]]から「puttygen.exe」をダウンロードし,実行する.
+ Putty Key Generation のウィンドウが開くので,メニューの「Conversions」->「Import key」を選ぶ.
+ ファイル選択のダイアログが開くので,scalar上で作った秘密鍵を選ぶ.
+ 秘密鍵を読み込んだら,フォーマットを変換して保存するために「Save private key」というボタンをクリックする.
+ 保存先,ファイル名を適当に指定し,保存する.ファイル名には「.ppk」という拡張子を付ける.puttygenはこれで終了して良い.

この結果出来上がった「○○○.ppk」という秘密鍵を,上記のWinSCPのセッション情報のプライベートキーファイルとして指定する.

Windowsに関する参考資料 &attachref(windows.pdf);