(2013-04-17) 中村.更新.
ログインについて †
計算科学演習では,演習室端末(Windows)を利用して,遠隔のπコンピュータ(Linux)にログインし,
演習を行います.
- 各自のアカウント名は以下の通りです.
- 修士学生:m999x999 (m, xは小文字.999 999は学籍番号に読み替え).
- 学部学生:t9999999 (tは小文字.9999999は学籍番号に読み替え).
演習室端末のログイン †
演習初日に初期パスワードを通知します.
ログインが完了したら,パスワードを自分の覚えやすいものに変更してください.
演習室端末(Windows7)のパスワード変更 †
- ctrl-alt-delete を押し,「パスワードの変更」を押す.
- 古いパスワードと新しいパスワード(x2)を入力する.
- 注意:パスワードを忘れるとログインできなくなります.手帳にメモを取るなど細心の注意を払うこと!
πコンピュータへのログインについて †
プログラムをπコンピュータ上で実行するには,πコンピュータのフロントエンドであるログインサーバ
(pi.ircpi.kobe-u.ac.jp) にログインする必要があります.
ログインにはsshを使いますが,公開鍵認証が必要です.本ページを参考にして準備しておきましょう.

公開鍵認証を行うには,2種類の鍵(ファイル)が必要です.これらは各ユーザがペアで作成します.
- 秘密鍵:端末側に置かれる.sshログイン時に指定する.自分だけが持っている鍵.
- 公開鍵:サーバ側に置かれる.指定されたファイル(~/.ssh/authorized_keys)に1行ずつ記述される.
どちらかを紛失すると認証できなくなりますので,各自管理には注意してください.
演習室での鍵の作成方法 †
演習室の端末にインストールされているTera Termで生成します.
- デスクトップ,または,スタートメニュからTera Termを起動します.
- メニューの「設定」→「SSH鍵生成」を選択します.
- そのまま「生成」ボタンを押します.
- 「鍵のパスフレーズ」を入力します.同じものを「パスフレーズの確認」に入力します.
- その他の項目は,そのままの設定でOKです.
- 注意:パスフレーズを忘れるとログインできません.手帳にメモを取るなど細心の注意を払うこと!

- 「公開鍵の保存」をクリックします.名前を"id_rsa_pi.pub"として,「ドキュメント」フォルダに保存します.
- 「秘密鍵の保存」をクリックします.名前を"id_rsa_pi"として,「ドキュメント」フォルダに保存します.
- エクスプローラで「ドキュメント」フォルダを開き,id_rsa_pi.pub および id_rsa_pi が存在することを確認します.
公開鍵の登録 †
公開鍵認証を行うためには,生成した公開鍵をログインサーバの~/.ssh/authorized_keysに登録する必要があります.
通常は管理者に依頼して公開鍵を登録・設置してもらうのですが,すぐには対応できません.
計算科学演習Iでは,下記の方法で公開鍵をアップロードします.
Step 1: 仮の鍵でログインする †
ログインサーバの各ユーザのアカウントには,計算科学演習I用に仮の公開鍵が登録されています.
Tera Termを使ってログインします.
- デスクトップ,または,スタートメニュからTera Termを起動します.
- ホスト名 pi.ircpi.kobe-u.ac.jp を確認してOKを押します.
- SSH認証をします.
- ユーザ名: 自分のアカウント名 (m999x999, t999999)
- パスフレーズ: 仮パスワード(授業で告知します.)
- ※Windows端末で変更した場合も初期パスワードを使う(Windows端末とは連動していない)
- RSA/DSA鍵を使う:秘密鍵 → 仮秘密鍵(授業で告知します.)
- ※ファイルオープンのダイアログで鍵が見えない場合は、右下の「秘密鍵ファイル」を「すべてのファイル」に変更
- ログインできたことを確認します.(※失敗した場合は、キャンセルしてやり直す)

Step 2: 公開鍵ファイルを編集する †
公開鍵のファイル(~/.ssh/authorized_keys)をエディタで編集します.
- Tera Term内で,Emacsエディタを立ち上げ,ターミナルからemacsを立ち上げます.
$ emacs ~/.ssh/authorized_keys
- 1行目に仮登録された公開鍵の内容が見えるのを確認します.

- Windowsのエクスプローラで「ドキュメント」フォルダを開きます.
- 先ほど作成した公開鍵ファイル id_rsa_pi.pub を,SAKURAエディタで開きます.
- SAKURAエディタで開いた内容(自分の公開鍵)をコピーします.
- Ctrl-a, Ctrl-c

- コピーした内容をEmacsの末尾に貼り付けます.
- カーソルを末尾に移動.Tera Termのメニューから「編集」→「貼り付け」
- authorized_keysが2行になったことを確認します.
- Emacsのデータを保存します.
- ここではEmacsをまだ終了しないで下さい.
Step 3: ログインを確認する †
自分で作成した秘密鍵でログインできるか確かめます.
- 新しくTera Termを起動します.
- ホスト名 pi.ircpi.kobe-u.ac.jp を確認してOKを押します.
- SSH認証をします.
- ユーザ名: 自分のアカウント名 (m999x999, t999999)
- パスフレーズ: 自分のパスフレーズ.
- RSA/DSA鍵を使う:秘密鍵 → id_rsa_pi
- ログインできたことを確認します.
- もしログインできない場合には,はじめからやり直し.
- ログインが成功したら,Step 2で開いているEmacsに移動します.
- 1行目に仮登録されている公開鍵を消します.
- 1行目にカーソルを合わせて,Ctrl-kを2回(慎重に!!失敗したら,Ctrl-x u でやりなおし).
- 保存します.
- Emacsを終了します.
Step 4: 秘密鍵をUSBメモリなどにコピーする †
自宅や研究室で課題を行えるように,USBメモリに鍵をコピーします.
- USBメモリは筐体背後のカバー内にあります.必要なら,カバーを取りはずします.
- USBメモリを差して,id_rsa_pi をコピーします.
Tera Term以外でログインする †
ssh (OpenSSH) †
LinuxやMacのターミナル,Cygwin等のコマンドラインのsshでログインするには次のようにします.
- USBメモリにコピーした秘密鍵を適当なディレクトリに置きます.
- ターミナルを開いて,次のように入力します.
$ ssh -i /適当なパス名/id_rsa_pi ユーザ名@pi.ircpi.kobe-u.ac.jp
PuTTY †
PuTTYはTera Termと同様,ssh機能を持ったターミナルソフトですが,秘密鍵の型式が異なるため
上で作成した秘密鍵を直接使えません.putty形式の鍵に変換する必要があります.
Putty用秘密鍵のフォーマット変換方法 †
- PuTTYgenを起動します.
- インストールされていなければ,このリンクから「puttygen.exe」をダウンロードし,実行する.
- Putty Key Generation のウィンドウが開くので,メニューの「Conversions」->「Import key」を選ぶ.
- ファイル選択のダイアログが開くので,上で作った秘密鍵id_rsa_piを選ぶ.
- 秘密鍵を読み込んだら,フォーマットを変換して保存するために「Save private key」というボタンをクリックする.
- 保存先,ファイル名を適当に指定し,保存する.ファイル名には「.ppk」という拡張子を付ける.puttygenはこれで終了して良い.
この結果出来上がった「○○○.ppk」という秘密鍵を,上記のPuTTYの秘密鍵ファイルとして指定する.
ファイルのコピー †
手元のファイルをπコンピュータにコピーするには,WinSCPを使うか,コマンドラインでscpを使う.
WinSCPによるファイルコピー †
ファイルのコピーには,WinSCPが便利(WinSCPのダウンロード).WinSCPをインストールし,新しいセッション(new session)として,下記の情報を指定する.
- ホスト名: pi.ircpi.kobe-u.ac.jp
- ユーザ名: 自分のユーザID
- プライベートキーファイル: PuTTY型式(ppk)の秘密鍵 (上記を参考に作成しておく)
- プロトコル: SCPを選ぶ.
これでセッション情報を保存しておけば,次回からはワンクリックでWindowsエクスプローラーのような画面が開き,ファイルのコピーをGUIで行える.
scp (OpenSSH) †
ターミナルからscpが使える場合には,次のようにする.
$ scp -i /適当なパス名/id_rsa_pi コピーしたいファイル ユーザ名@pi.ircpi.kobe-u.ac.jp:適当なパス名